よく牛丼チェーンに行くので、ふとある記事が目にとまった。
簡単に記事の内容を説明すると、国内産霜降り牛の切り落とし¥1000(400gくらい)を弱火で煮たほうが牛丼チェーンより安いかどうかという議論が行われているという記事である。
で、この話題の元となったツイートがこちらである。
独身男性の皆さん、まだ牛丼チェーン店でご飯を済ませているんですか?国内産霜降り牛の切り落とし¥1000(400gくらい)を弱火で放置するだけで味の染み込んだ牛丼の頭ができます…。大盛りでも4食分ほどあります…。1食¥250です…。まだ牛丼チェーン店に通うつもりですか…。 pic.twitter.com/6C8vvln9Xr
— えみりおにゃん (@emiritj) 2018年1月1日
250円/100gの国内産霜降り牛の切り落としって存在するのかどうかが疑問だが主張するからにはあるのだろう。
そこで、ちょっと気になったので調べたところSEIYUドットコムを見ると「国産 牛こまぎれ 184g 472円(100g当たり257円)」*1*2とあった。
400gだと1028円なので霜降り牛ではないものの牛肉で近い値段のものがあったのでOKとしよう。
さて、本題だ。
疑問
自炊と牛丼チェーン店はどちらが安いか?
検証
牛丼チェーン店
今回は著名な牛丼チェーンである吉野家を対象として比較する。
松屋は300円以下のため勝負にならない可能性がある、すき家は吉野家と似たような価格帯なので割愛した。
比較する対象は吉野家の「牛丼 並」である。380円。
エネルギー | 669kcal |
タンパク質 | 19.4g |
脂質 | 23.4g |
炭水化物 | 95.1g |
ナトリウム | 1.1g |
食塩相当量 | 2.7g |
さて、自炊と数値を合わせるために肉とご飯のグラム数が必要だが、サイトをいろいろ探しても出てこなかったので、残念ながら他サイトの情報を使う。
ご飯 260g、肉(具) 85g
こちらの数値を基準に自炊の料金を計算する。
自炊
肉・玉ねぎ
肉は提示された数値を使うため、250円/100g となる。
肉(具) とあるため、玉ねぎも考慮する。
こちらもSEIYUドットコムを見ると北海道産 玉ねぎ・1個 57円*3とある。
AJINOMOTOによると玉ねぎは1個200gだった。
今回ざっくりと15g分使うと仮定すると4.275円
肉は残りの70gで175円
肉(具)は179.275円となる。
米
こちらもSEIYUドットコムを見てみましょう。一番人気のある米を選択しました(値段が安いから人気)。
《29年度産》千葉県産 コシヒカリ 5kg ¥1670*4
これを260gに換算すると86.84円*5
ここまでの小計 266.115円
ガス
さて、問題のガス代である。
参考サイトを見る限り、ガス代:都市ガス弱火で1時間 6.6円とあるのでこの数値を利用する。
ここまでの小計 272.715円
調味料・水道
吉野家の調味料が何を使っているのか不明なので割愛する。
水道も価格にほとんど影響ないので割愛する。
現実をみる
冷蔵庫で維持するとか電子レンジ*7を考慮するともう少しかかってくる。
普通の生活で考えるなら玉ねぎを200g単位で購入する必要がある。
繰り返し調理するのであれば考慮しなくてもいいが一人暮らしの場合はそうはいかない。
よって、272.715円 - 4.275円 + 57円 = 325.44円 となる。
さらに、米を5kgで購入したので本来なら、325.44円 - 86.84円 + 1670円 = 1908.6円
流石にこれは大人げないのでごはんパックで比較する 325.44円 + 20円 = 345.44円
また、吉野家の牛丼には人件費が含まれるため、自炊にも費用を追加すると1時間で737円*8
1082.44円
まぁ流石にこれはやりすぎか。
安い牛肉を探しに行く手間や買い物をする手間、具材を切る手間、米を研ぐ手間、食器を洗う手間...
見えていない労働部分が結構ある。
まとめ
調理作業を外部委託する点においては外食は非常に強力であることだけは知っていただきたい。
作ることに楽しみを感じるのであれば自分で作ったほうがお得だ。
味に関してはなんとも言えないが...。